老親のことで何を準備しておけばいいかわかるおすすめの本

40代から50代は、アメリカではサンドイッチ世代と言うそうである。

会社では部下と上司に挟まれる中間管理職になっている人が多かろう。

家庭では、嫁(あるいは夫)と両親(または義両親)にはさまれているかもしれない。

しかし、一番の悩みの種は、子供の教育に悩み、そして実の両親の介護の不安に挟まれることではないだろうか?

幸か不幸か、私は上司と部下のことで悩むことも、家庭で嫁と姑の間で悩むことはない。

しかし、実の両親は70歳を超え、世間の中高年のみなさんと同様に、そろそろ不安を覚える年齢となってきた。

もし今、

・親が脳梗塞で倒れた。
・親が転倒して骨折したことがきっかけに、要介護状態となってしまった。

となってしまったら、非常に困る。という人は少なくないだろう。

しかし、人間70歳を超えたら、病気や事故となる可能性は急激に高まる。

そして、悪い知らせは突然にやってくるものなのだ。

困るだけでなく、何をしたらいいかわからない。という人も多いのではないだろうか。

そして、元気なうちに備えておけばよかった。と悔やむ人もあるだろう。

幸い、私の両親はまだ元気だが、元気なうちだからこそ、どういうふうに備えておくべきか調べようと考えて、この「親が70歳を過ぎたら読む本」を手に取ってみた。

親については漠然とした不安はあったものの、何をしておけばいいのかわからなかった私に、非常に参考になった。

この「親が70歳を過ぎたら読む本」によると、親が元気でも70歳を超えたら、下のことをやっておけという。

1.老人ホームの情報収集をしておく。また親の収入、財産状況も確認しておく。
2.相続のトラブルを避けるために、親に遺言書の必要性を認識させる。
3.認知症になったときに困らないように法的手段を講じておく。
4.尊厳死宣言について説明し、できればつくってもらっておく。また、葬儀での参列してほしい人も聞いておく

老人ホームについては、むちゃくちゃ高い。ということは、以前よりはなくなったが、それでも安い買い物ではない。

多額な一時入居金を要求されるところも多く、また、施設のハード面、ソフト面とも確認しなくてはならないところが多いにもかかわらず、大半の人は、もう自宅で介護するのは限界。という状態になってから慌てて探すという。

そして、入居後にいろいろな不満があっても簡単に転居できず、介護される親、そして介護する側となる子供にもストレスがたまってしまうということにもなりかねないという。

そのためにも、親が元気なうちに、あちこちの老人ホームを見学したり、体験入居するのが大事だと筆者は説明する。

相続というと、大金持ちではないから必要ないと、普通の家庭では考えるそうだが、いざ、相続となるともめることが大半なのだそうだ。

その理由は、親の資産が家と土地という不動産のみであることが大半で、その不動産を遺産相続するとなったとき、簡単に分割できないということもある。

また、葬式などで現金が必要なのに、対応をしていなかったために、親名義の預金が引き出せず困るということもある。

そのような事態になることを防ぐための手段についても解説されている。

認知症になったときの法的手段を講じておくことも非常に大切だ。

認知症の老人に対して悪徳業者がつけこんで、必要でもないリフォームなどを契約してしまうというトラブルをよく耳にする。

つい最近、郵便局が経済的に意味のない高額な保険を高齢者相手に勧誘しているというNHKの番組があったばかりだ。

判断能力の衰えた親を詐欺業者から守るためにも、必要な法的手段。つまり、任意後見制度や法廷後見制度について、この本は解説している。心配な人は任意後見契約を親との間で結んでおいてもいいだろう。

そして、尊厳死宣言制度。

延命治療が、果たしてその人、そして、家族にとっても幸せなことなのか。

難しいテーマだが、これについても老親には考えてもらっておきたいことだ。

老親に老人ホームに入ってもらうこと、認知症になったらどうするか、そして終末医療はどうするか?

老いたとはいえ、元気なうちにこういったことを考えるのは親にとっては嫌なことだろう。

しかし、それでも準備しておかなくてはならない。

いざ、何かがあったときに苦労するのは、介護をする子供であるわれわれなのだから。

正直、こんなにいろいろ準備しておかなくてはならないのかと、この「親が70歳を過ぎたら読む本」を読んで驚いたが、その理由も説得力がある。

考えるのは嫌なことだが、いずれ直視しなくてはならないときがやってくるのだ。

そして、そのときになって初めて準備するのは遅すぎると思わされた。

親が70歳を過ぎたら読む本

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする